日記

わが家の長男はあと一歩が足りない

わが家には自宅から大学に通っている長男がいて、その長男と母親である私はいつもつまらないことで衝突をしています。その衝突をする内容はあまりにもくだらないものなので書くのも恥ずかしいのですが、例えば食後の食器の片付けや洗うことに対してです。我が家では自分のものは自分で洗うということがルール化されていて、それは旦那も同じことです。旦那は自分の食器とは別に調理に使った鍋やフライパンなども洗ってくれ、機嫌の良いときには私の食器も洗ってくれたりします。

ですが、長男はなかなか食器を食卓から流しに移動させず、洗おうというしぐさも見せません。そのため我慢できずについつい、片づけをしなさいなどと言ってしますのです。長男としては食後にコーヒーを飲んで歯磨きを終えて、そのうがいコップと一緒にほかの食器を洗うという考えがあるのです。しかし、いつまでも洗わないでいるとそのうちに忘れてしまって、食器が置き去りになっていることがしばしばあって詰めが甘いのです。
親としては、そんなルーズというか節穴の目では、社会では通用しないという気持ちになってしまうのです。ですから、食後や歯磨きの最中に声かけをしているのですが、そのことが長男にとってはウザいのです。

ある祭日に、具合が悪くなってお昼どきではありましたが、2階にある部屋のベットに横になっていました。長男がいましたが、大学生なのでほっといても自分で何か作って食べるだろうと構わないでいました。12時を過ぎると予想どおりに長男が、キッチンでガチャガチャと音をさせて何かを作っているような気配がしてきました。しばらくして、音が静まったと思ったら2階に上がってくる足音が聞こえ、その音は部屋の外で消えました。その直後にスパゲッティができたよと、長男の声がしました。具合が悪くて食欲がなかったのですが、突然のランチのお招きに気力を振り絞って起き上がり、ない食欲を奮い立たせてスパゲッティをいただきました。食べている間は妙に照れくさくて無言になってしまい、これと言った会話はありませんでした。

長男は、パスタ屋さんで調理をするアルバイトをしていたので味は結構おいしいのです。その味と相まって作ってくれたという行為がさらに味を引き立てていました。食べ終わってもプチ感動は収まりません。しかし、ふと気が付くと自分がフライパンやら二人分の食器やらを洗っていました。
やはり、我が家の長男はもう一歩なのです。
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