日記

アメリカに行ったした友人

高校時代の私の友人の話です。

彼は私と同じく田舎町の出身でしたが、昔から野心が強く、

高校時代から一筋縄ではいかない印象の男性でした。

たまたまその田舎から同じ高校へ進学したため、同じバスなどに乗る機会が多く、

会話する頻度も他の男子同級生よりも多かったです。

その当時からアメリカに強い憧れがあったようで、

いつも「ゆくゆくはアメリカで会社設立するのが目標だ」と言っていたのを覚えています。

そして大学進学時、彼はアメリカに留学すると言って、国内の大学には進学しませんでした。

彼は、卒業後に渡米したそうで、そこからは連絡を取り合うこともなく、

正直に言って彼のことは忘れていました。

それから十数年後、地元のお祭りで帰省した時、彼の姿を見る機会があったのです。

なんだかくたびれて、良い暮らしをしているようには見えなかったので、

直接話を聞くことはしにくく、ずっと地元から離れずにいる幼馴染に、

彼は今どうしているのかを聞きました。

噂によると、彼は渡米まではしたものの、現地の大学には進学せず、

そのままバイトなどをして何年か暮らしたそうです。

そこで同じような立場の在米日本人と知り合い、

昔からの夢であったアメリカで会社設立に至ったのだそうです。

でも、夢が叶って良かったじゃない、というところでは終わらずに、

その後リーマンショックか何かの影響で経営がうまく行かず、

最近日本に帰ってきたそうです。

大きな借金などを抱えて帰ったわけではなさそうで、

これから日本で仕切り直しをするため、現在は一休みをしている状況なのだそうです。

特に親しかったわけではありませんが、頑張ってほしいものだと思いました。