日記

幽玄なひかりに癒された夜のこと

先日某遊園地の季節の企画で、蛍を観る会が催されると新聞の折り込みチラシでみつけました。家の近所の自然保護地区でも毎年初夏に蛍が見られると、話題だったため、行きたいと思いつつ、なかなか夜に出かけるのが億劫で行ったことがありませんでした。
今回バーベキューを食べて蛍を鑑賞するという企画で、自分が誕生日も近かったので家族と行くことにしました。
ところが、小学生の息子がその日の夕方くらいから体調が悪いと言い出したのです。
午前中は習い事の卓球にも行って、それなりに元気のように見えたのですが、バーベキューに行きたいがためちょっとムリをしていたようです。
当日キャンセルのため全額負担で、家族3人分で7千円ちょっとを後で振り込み、悲しくなりましたが、親切にも蛍鑑賞入場券を郵送してくれたので次の週末に出かけました。

蛍は見たことはあったと思うのですが、あらためて蛍を鑑賞する!という企画で気合を入れて観に行くのははじめてでしたので、なんだかワクワクしました。
遊園地の閉園後に隣の水辺のあるお寺の敷地内に屋台もでて、入り口からオレンジ色の灯篭が足元に設置されていて安全に歩けるようになっていました。
思ったより人出が多くて、家族連れやカップルがたくさんきていました。

はじめのうちは目が慣れず、見つけることができないでいたのですが、だんだん夜の暗さに目が慣れてきて、草むらでゆっくり点滅する黄色っぽい光やゆっくり飛び交う光を見つけられるようになってきました。水辺近くに行くとたくさんの光が幽玄にかすかに光っています。昔の人たちは家の周りなどでたくさんの蛍を日常的に見ていたのかと思うと、とても羨ましく、そしてなぜ光るのか謎めいて不思議に思ったのだろうな、と平易あんの人々が歌を詠んだ気持ちが理解できるような気持ちになりました。

ゆっくり点滅するオレンジ色の光に家族みんなすっかり癒された、いつもはなかなか夜寝なくて叱っている、小学生の息子も帰りの車の中で、眠い・・・とうとうとしていました。
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